赤岳(美濃戸口)
写真を整理したので先週の登山の報告を。
エリアごとの感想は概ね下図の感じでした。美濃戸口ルートは水場が多いので補給に困ることはないでしょう。
難度について。
金峰山+瑞牆山のセットがD寄りのCなら赤岳はC寄りのDかと。県の指定ではCですが横岳~赤岳に関してはランク詐欺です。
実際に通ったルートはこれ。
下山。
— 頬付 (@hoozuki37) September 15, 2019
本日も好天で体力的には十分余裕はありましたが昨日のコンディションに満足してしまったことで気力が尽きました。 pic.twitter.com/3e45b7A7Ug
美濃戸口駐車場。朝3時に到着したのですが既に混み合っており、出発の6時には完全に埋まっておりました。シーズン中の日曜に来たマイカー組はどうあっても無理だと思います。ツアーバスもここから発着します。
美濃戸山荘周辺。一応ここまでは車で来られます。駐車場利用は宿泊客専用なのですが、実は事前に予約すれば一般客も利用できるということを知りました。片道徒歩1時間程度で楽な道ですが、歩いていても行楽している感が足りないので省略していいでしょう。
赤岳鉱泉まで沢沿いに。木漏れ日の合間に見える岩の表面は美しく苔生しており、まるで日本庭園の様です。(逆なんだけど)
沢は水量が多く日照量の割に気温が低めに感じられました。快適。
赤岳鉱泉。謎のマムート推し。
非常に設備の良い山小屋です。テント利用も可。
浴槽は狭く利用者が多いため芋洗い状態ですが、山小屋で風呂の有無は行程の難度を大きく変えます。料理も美味しい。(山小屋基準)
硫黄岳方面。
Naturehikeユーザーも増えてきましたね。有名ブランドとそっくりな造りで半額以下で買えてしまうのに最近は耐久性も十分になっているので抗いがたい。
行者小屋。赤岳山荘の方が設備が良いのでおすすめ。人混みが嫌ならこちらをどうぞと言いたかったけどそれなりに人は居ましたね。
文三郎尾根。地蔵尾根と迷いましたが登りはこちらにして大正解。圧倒的に景色が良い。『この崖今から登るの?』感が味わえる。
『つーても階段整備されてるから楽勝やんけ』って思うじゃん?
踏みこんだ瞬間に分かる鉄のたわむ感触。土台が崩落してるから信用ならん。
この日は展望が素晴らしく、北アルプスや富士山まで全方向で綺麗に見えました。
阿弥陀岳方面を見て。縦走はやりたくないねという感想。
楽しい岩場。危険エリアこそ狭く日帰りできるアクセスの良さが総合的な難度を下げていますが、北アルプスの難所と遜色ない崖でした。槍剱への練習としては格好の場でしょう。(逆順で攻略してしまった)
何がひどいって岩が全部ひび割れてるんですよ。冬場に凍結でひびが成長し、夏に乾燥で崩れ落ちる。どうしようもない。
山稜の岩がこれですからね。少年漫画か。
赤岳登頂の報告はここでしてますね。後ろに富士山が映っています。
眺望は絶景という他なく。
少しは人目を気にしようなオタク。
赤岳~赤岳展望荘。下りは最悪です。荒天でなければ滑落の心配はさほどありません。尻もちか最悪捻挫でしょう。但し手をつく場所がなく、一歩踏み出す度に砂と小石が落ちていくのですが、登ってくる人も大勢いるので中途半端な姿勢で立ち止まることを余儀なくされます。
地蔵尾根。脆く急な斜面に不安げな強度で設置された階段梯子を降りるだけ。景色は良くないです。危険な割に楽しくない。
概ね以上です。このコースなら十分日帰りできるので、一気に下ってしまうという人もいるのではないでしょうか。(自宅に帰れるとは言っていない)
階段・梯子・金網でよく手入れがされているなという印象と同時に、それでも老朽化・足場の崩落が見られることから、人の手が入ってなければそもそも立ち入ってはいけないエリアだという認識になりました。山頂付近の岩場の方が頑丈そうなのでかえって安心できます。
今回のオチとして、どうやら自分は高山病になりやすい体質ということが発覚。
下山後に山小屋で一息ついていたら急に体調が悪化しました。手持ちのバファリンでは効かず。あまりに顔面蒼白な状態で食事に出たので同席したご婦人から頭痛薬を譲って貰ったところものの5分で嘘のように回復。
今回は事前の体調・消費体力・栄養補給とも問題はなかったはずなので酸素の有無くらいかなと。ここの問題を解決しない限り槍に行けないので投薬の種類・量とタイミングを見極める必要がありますね。
どうやって立山縦走したのか思い出せません。(あの時は消耗しすぎて高山病なのかどうかすら判別できてなかった可能性)